資格取得で着実に
資格取得のはじめの一歩
介護職が収入アップを目指す一番身近で着実な方法は、資格を取得することでしょう。どの施設でも資格手当は支給されるので、確実性の高い方法です。無資格から目指す最初の介護資格ともいえる「介護職員初任者研修」であれば、最短1ヶ月で取得できます。そこからひとつステップアップした「介護職員実務者研修」を取得すれば、さらに収入アップが期待できます。
もしかしたら「資格手当が低く微々たるもの」といった職場で働いているかもしれませんが、資格を取得すれば手当の高い職場へ転職することにも役に立つはずです。資格を取得することで人材としての価値が上がるので、より良い条件の職場へ転職することにも効果を発揮します。手当だけではなく、基本給も高い職場へと転職ができるかもしれません。
介護福祉士は狙い目
2017年に閣議決定された「勤続10年になる介護福祉士の月8万円の給与アップ」という提案があります。これに該当する人の収入は単純計算で年間約100万円近くアップします。この提案により、高収入を目指す人にとって「介護福祉士」の資格取得は大きな意味が生まれました。
そして、これは何も10年後に高くなるというだけではないんです。厚生労働省の調査によると、無資格と比べて介護福祉士は月給が平均48,000円も高くなっています。年収で計算するとざっと576,000円もアップすることになります。さらに!介護福祉士はケアマネージャーの資格取得要件でもありますので、取得することでさらなる高収入を目指せる介護職への道が開けます。
介護福祉士になるためには介護職員実務者研修の資格が必要なので、高収入を目標にまずは介護職員実務者研修の取得から始めましょう。もちろん、先述の通り介護職員実務者研修を取得した時点でも資格手当がつきますので、無資格の状態よりも収入アップが見込めます。
ケアマネージャー
先ほど出てきたケアマネージャーの資格について最後に紹介しておきますね。ケアマネージャーは平均月収が約33万円で、介護職の中でもトップクラスに高い収入を期待できます。ただし、その分取得するためのハードルも上がり、国家資格を持ち実務経験5年以上、さらにその業務に従事した日数が900日以上という受験資格があります。また、平成27年度に実施された試験の合格率15.6%という数字から、狭き門であることもわかっていただけると思います。しかし、取得の難しさもその後の高収入や、広がる仕事の幅を考えれば十分価値のある資格です。
ここまでは代表的な介護職の資格について紹介してきましたが、他にも様々な資格があります。もっと色々な資格を知りたい!という人は「日本の資格検定」を参考にしてみてください。