もろもろの手当にも注目!
手当はバカにできない
高い給与を目指した転職をしてから「あれ?生活苦しくなってない?」なんて思ってしまう人は少なくありません。「でもちゃんと基本給は高くなっているんだけど…」もちろん、基本給は給料のベースとなるのでとても重要です。でも、ちゃんと手当や賞与などについても考えておかなければ、収入がダウンしてしまうことは十分考えられます。給料は基本給だけを見るのではなく、基本給と各種手当を足して、0.8で割った数字を見ることが大切です。では、この基本給と各種手当を足して、0.8で割った数字とは一体なんなのか?その数字が「手取り額」です。
手取り額は実際に手元に残るお金ですので、いくら基本給が高くなっても手取り額が低くなってしまえば、当然収入は減っています。ではこの手取り額の計算をもう一度みてみましょう。基本給と「各種手当」を足して、0.8で割った数字です。そう、この「各種手当」というのが収入にとても大きな影響を与えるわけですね。手当が収入にとても大切であることはわかっていただけたかと思いますが、どのようなものが手当にあたるのかをご説明します。
介護職の手当でよくみられるものは「交通費」「残業手当」「夜勤手当」「資格手当」「家賃手当」あたりです。家賃手当に関しては出ない職場も多いですが、交通費が出なかったり、残業手当・夜勤手当が少なかったりするのは収入に大きな影響を与えます。高収入を目指すのであれば、手当に関することを攻略することもひとつの方法です。手当の中でも特に大きなウェイトを占める「残業手当」と「夜勤手当」について、しっかりと押さえておきましょう。
残業手当
残業手当で押さえておきたいポイントは発生条件と手当の金額です。これは労働基準法に基づいて取り決めがあるので日本全国どの業界も共通のルールです。残業手当は1日8時間もしくは週40時間を超えた場合に発生し、その手当の金額は賃金の25%増しで計算されます。細かく説明すると長くなってしまいますが、基本的にはこの考え方で問題ありません。例えば、時給1,000円のパートの人が1時間残業をすると、その1時間の残業手当は1,250円で計算されます。これは労働基準法にて定められていますから、どの施設でも例外なく受け取れます。大切なのは、ちゃんと残業手当を出してくれる施設かどうかです。残業手当を曖昧にして労働時間を増やされていれば、それは違法に手当を少なく支給するブラックな職場ということです。
夜勤手当
夜勤のある職場で働いている介護職の人たちに、他の手当よりも注目して欲しいのが夜勤手当です。これは労働基準法による取り決めがないため、施設が自由に決定していることになります。つまり、職場によって大きく差が出るところなんです。月4回から6回の夜勤を想定している施設が多いので、夜勤手当が今よりも5000円高いところで働けば、少なくとも月20,000円の差が生じます。基本給が1万円高かったとしても、夜勤手当が5,000円低ければ逆に1万円の収入ダウンとなってしまいます。夜勤手当にもしっかりと注目する、これが高収入を目指すために必要な観点です。